これまでeTravelは、渡航予定の記録・健康状態を事前に申告する内容に限られていましたが、2024年3月のフォームの内容変更により、事前の税関申告も必要となりました。
これにより、これまで紙ベースで機内などで記入が必要であった税関申告書もeTravelの中で出国前に事前に入力をすることになります。
本記事では、2024年3月17日時点での最新版をまとめています。
留学や旅行などでフィリピンへの入国を予定されている方は、eTravelの入力が義務付けられています。
本記事では、以下の内容について解説をします。
- eTravelって何?なぜ登録しないといけないの?
- いつまでに登録しないといけないのか?
- 具体的な登録方法(図解)*渡航予定の登録作業と税関申告
eTravelの入力画面は全て英語で記載されていますが、英語が分からなくても安心して入力を進めて頂けるよう、全て日本語で補足をしています。
本記事と照らし合わせながらeTravelの登録を進めてみてください。
eTravelとは?
eTravelとは、渡航情報や健康状態、体調不良者との接触履歴を事前に申告するフィリピン政府指定のデジタルWebフォームです。また2024年3月の内容変更により、税関申告もこのシステム内で事前に申告する形式となりました。
フィリピン政府へデータが送信されることで入国審査の際に問題がないか判断がされる材料となります。
eTravelは、フィリピン入国前に、公式WEBサイト よりスマホかパソコンで事前登録が必要となります。
フィリピン留学をする人・フィリピンに入国する全ての人に義務付けられています。
親子留学の場合は、子供の分も必要となりますので忘れないように申請しましょう。
eTravelと合わせて準備が必要な、海外旅行保険・航空チケットの手配もお忘れずに。
eTravelはいつまでに入力すればいい?
eTravelの登録フォームは、フィリピンへの到着日時から遡り、72時間以内に登録をすることができます。
72時間よりも前に登録をしようとすると、エラーが表示されてしまうためご注意ください。
渡航者は、飛行機に搭乗する前に入国審査にてeTravel登録の証明(QRコード)を提示することが義務付けられています。QRコードは登録が完了するとスマホあるいはパソコンの画面で表示され、Eメールアドレス宛にも届きます。
eTravelの登録方法を図解で解説
それでは実際にeTravelの登録方法を図解で分かりやすく解説致します。
登録フォームはマイナーチェンジすることがあり、ここでは2024年3月17日時点の最新のもので説明します
事前に手元に準備しておくとスムーズなもの
- パスポート
- 飛行機のチケット情報
- フィリピン滞在先の住所(語学学校の住所)
入力項目が多いため、途中で情報が分からず進めない…という事態にならないよう上記を事前に用意ください。
STEP1:アカウントの作成
まずは、https://etravel.gov.ph/ をクリックしホームページにアクセスします。
▼入力項目の補足説明
- For Foreign National click here:外国人はここをクリック
- Create an account:アカウントを作成する
- OTP:One Time Password ワンタイムパスワード
- Create your password:パスワード設定
- Password confirmation:パスワード再入力
- Take a self or upload Image:顔写真の撮影・アップロード
- First name:下の名前を入力
- Middle name (Optional):空欄でOK
- Last name:上の名前(苗字)を入力
- surffix:空欄でOK
- sex:性別(女性はFEMALE、男性はMALEを選択)
- Birth Date (MM/DD/YYYY):生年月日(月/日/年の順に入力)
- Mobile Number:携帯番号を入力(080/090の先頭の番号0は入力不要)
- Citizenship:国籍(JAPANESEを選択)
- Country of Birth:出生国(JAPANを選択)
- Passport Number:パスポート番号
- Occupation:職業を選択
- Country:居住地(Japan)を選択
- House No./Bldg./City/State/Province:日本の住所(番地・建物名・市区町村名・都道府県名の順に入力)
- Address Line 2 (Optional):空欄でOK
入力ができたら「Submit」をタップして次の項目へ移ってください。
STEP2:Travel registrationの入力
▼入力項目の補足説明
- FOR ME:本人分の入力の場合にチェック
- FOR OTHER:家族分・お子様分の入力の場合にチェック
- ARRIVAL:フィリピン到着に関する入力にチェック
入力ができたら「Continue」をタップして次の項目へ移ってください。
STEP3:Travel details / Flight information の入力
①
②
▼入力項目の補足説明
- Purpose of Travel:渡航目的(Holiday/Pleasure/Vacationを選択)
- Traveller type:渡航のタイプ(AIRCRAFT PASSENGERを選択)
- Country of Origin:出国元となる国を選択
- Residence Address:フィリピン滞在先の住所
- Date of arrival (MM/DD/YYYY):フィリピン到着日(月/日/年の順に入力)
- Name of Airline:航空会社名(利用する航空会社を選択)
- Flight number:フライト番号(利用するフライト番号を選択)
- Airport of Arrival:到着する空港名(*自動的に反映される可能性あり)
- Seat/Bed number (Optional):入力不要
STEP4:Health declarationの入力
①
②
③
④
▼入力項目の補足説明
- Country(ies) worked, visited and transited in the last 30 days (optional):30日以内に日本以外の諸外国にいた場合は国名を選択(対象外の場合は空欄でOK)
- Have you had any history of exposure to a person who is sick or known to have communicable/infectious disease in the past 30 days prior to travel?:30日以内に体調不良者あるいは伝染病関連の感染者と接触をした場合は、YESを選択(NOが好ましい)
- Have you been sick in the past 30 days?:30日以内に病気にかかった場合は、YESを選択(NOが好ましい)
入力ができたら表示されるQRコードのスクリーンショットを取り、スマホに保存しておこう。
その後、「For Customs Declaration, CLICK HERE」をタップして次の項目へ移ってください。 Customs Declarationは税関申告のことを指します。
STEP5:税関申告のルール承認
①
②
内容確認後、「Next」をタップして次の項目へ移ってください。
STEP6:税関申告の入力
▼入力項目の補足説明
- Passport Issued country:パスポート発行国
- Passport Issued date:パスポート発行日
- country of origin:出発国
- port of origin:直行便(MACTAN CEBU International airport)、乗継便(NIOY AQUINO International airport)
- Date of departure:フィリピンから出国する予定日
- country of transit:経由する国があれば記載
- port of transit:経由する国の空港名
- Date of transit:経由/乗り継ぎ日
- Accompanied family members:同伴家族について
- Below 18yrs old:18歳未満の同伴人数を記載
- Below 18yrs old and above:18歳以上の同伴人数を記載
- First time visiting Philippines:フィリピン初渡航の方はYES、渡航歴がある方はNOを記載
- Checked-in(pcs):預け入れ荷物の数
- Hand-carried(pcs):機内持ち込み手荷物の数
- Total Amount of goods purchased and/or acquired abroad? :海外で購入した物品の総額(なければ0と入力)
▼参考:税関申告に関する質問項目(和訳)
- Philippine Currency and/or any Philippine Monetary Instrument in excess of PhP 50,000.00; (i.e. Check, Bank, Draft, etc)
⇒50,000ペソを超えるフィリピン通貨・フィリピン通貨証書(小切手、銀行、手形など)
- Foreign Currency and/or Foreign Monetary Instrument in excess of USD 10,000.00 or its equivalent;
⇒10,000USDを超える外貨および/または外国通貨、またはその等価物
- Gambling Paraphernalia;
⇒賭博に関連する道具
- Cosmetics, skin care products, food supplements and medicines in excess of quantities for personal use;
⇒個人利用を超える量の化粧品、スキンケア製品、サプリメント、医薬品など
- Dangerous drugs such as morphine, marijuana, opium, poppies or synthetic drugs;
⇒モルヒネ、マリファナ、アヘン、ケシ、合成麻薬などの危険ドラッグ
- Firearms, ammunitions and explosives;
⇒銃器、弾薬、爆発物
- Alcohol and/or tobacco products in commercial quantities;
⇒商用利用に相当する量のアルコールやタバコ製品
- Foodstuffs), fruit(s), vegetable(s), live animal(s)(i.e. meat,eggs etc.), marine and aquatic products(s), plant(s) and/or the products) and their by-products);
⇒食料品、果物、野菜、生きた動物(肉、卵など)、海産物、水産物、植物およびその製品および副産物
- Mobile phones, hand-held radios and similar gadgets in excess of quantities for personal use, and radio commumication equipments;
⇒個人使用の量を超える携帯電話、携帯型無線機、無線通信機器、および同様の機器
- Cremains (human ashes), human organs or tissues;
⇒火葬骨(遺灰)、人間の臓器または組織
- Jewelry, gold, precious metals or gems
⇒宝石、金、貴金属、宝石類
- Other goods, not mentioned above;
⇒上記以外の申告すべき物品
すべての質問に原則NOと回答したら、Skipをクリック。サマリー画面にて内容を確認し、サイン欄が出てきたら署名をして「Sbmit」をクリック。
Are you sure you want to submit?(本当に送信しますか?)という質問が出てきたら、再度「Submit」をクリック。
STEP7:QRコードの確認・保存
上手く送信されると、以下のようなQRコードが表示されます。Downloadボタンからスマホ等に保存するようにしましょう。
念の為、スクリーンショットでも保存をしておくとなお安心です。
これで完了!あとは日本側での空港チェックイン時やフィリピン入国の際の「入国審査」にてスクショしてあったQRコードの画面を提示してください。
稀に提示を求められなかったという意見も聞きますが、その場合は特に何もすることなく入国審査を済ませていただければ問題は御座いません。
補足:海外旅行保険の加入はお済みですか?
eTravelの入力お疲れ様でした。eTravelと合わせてフィリピンへの渡航には「海外旅行保険の加入」が推奨されています。
受入れ先の語学学校としても加入を強く推奨されています。
当社では留学や旅行で起きやすい怪我や病気、盗難、飛行機遅延などが補償される実績豊富なAIG損保の「海外留学保険」をご紹介しています。
旅行者、留学生をとわず、Webフォームから5分でご加入いただけます。ご出発前にお忘れなくチェックされてみてください。
海外旅行保険って本当に必要なの?という方は、以下の記事でも留学生向けに詳しく解説しています。
▶参考:【本当に必要?】フィリピン・セブ島留学生必見の海外保険について|おすすめの保険会社も紹介