本記事ではフィリピン留学・セブ島留学の出発を控えていらっしゃる方から質問を受ける「住民票を抜く必要があるのか?」について説明いたします。
「住民票を抜く」とは、海外に長期滞在する際に役所に海外転出届を出し、住民票からの登録を外すことを意味し、その市区町村に住んでいないと人として判断されます。
果たして、フィリピン留学をする場合に住民票を抜くという申請をしなくてはならないのでしょうか?
留学期間により対応が変わる部分もありますので最後までチェックしてみてください。
フィリピン留学で住民票を抜く必要はあるのか?
フィリピン留学をこれから控えている皆さんは、日本に住民登録があると思います。
日本を離れ海外に中長期滞在する場合、海外提出届を提出することで住民票を抜く手続きをするか判断しなくてはなりません。
判断の基準は留学期間(海外に滞在する期間)により異なります。
東京都渋谷区役所からの説明を例にみると、
”国外に移住、または長期間滞在(1年以上の海外出張・海外旅行など)するときに必要” との記載があります。(東京都渋谷区 HP抜粋)
フィリピン留学の場合は、1年以上の留学期間となることはほぼなく、長くても3〜6ヶ月程度となります。
そのため、結論として海外転出届を出し住民票を抜くという申請は原則不要ということになります。
しかし市区町村により取り決めされている期間にバラつきがあるため、詳しくは住民登録のある役所に確認が必要です)
留学前に住民票を抜くメリット・デメリット
フィリピン留学では 日本にある住民票を抜かずに渡航するのが一般的であることを解説しました。
留学期間が長期になり、海外転出届を出し、住民票を抜く必要が出てきた場合を想定し、住民票を抜くメリットとデメリットについて補足説明いたします。
◎住民票を抜くメリット
住民票を抜くことによるメリットは3つほどあります。
①住民税の支払いが支払いが不要となる
海外在住の認識になるため、日本の住民税の支払い対象からは外れます。
ただし、住民税は「その年の1月1日にその市区町村に住んでいる人」が対象のため、留学のタイミングによっては、住民税の支払いが発生します。
②国民健康保険料を払いが不要となる
資格が喪失となるため、海外在住中の国民健康保険の支払い義務がなくなります。
海外療養費制度(現地の医療機関で診療等を受けた場合、申請により一部医療費の払い戻しを受けられる制度)は利用ができなくなります。
③国民年金も払わなくてよくなる
留学期間中は毎月の支払いがなくなります。払込みが止まるため、将来の受給額も減る点には注意が必要です。
海外転出していても、希望すれば任意で支払うことも可能です。あるいは払込みしていない分を日本に帰国後に後払いすることもできます。
◎住民票を抜くデメリット
住民票を抜くことで少し面倒になるデメリットもあります。
①マイナンバーが失効
住民登録から外れるため、申請したマイナンバーカードを返納する必要があります。(番号自体が失効するわけではありません)
マイナンバーカードの再申請から受取りには2~3ヶ月間の時間がかかるため、手間がかかると言えます。
②住民票を入れ直す手間がかかる
日本帰国後は転入届を市区町村に申請する必要があります。手続き自体はすぐに終わりますが、直接役所に出向く必要があります。
住民票を抜く(=海外転出届を出す)方法
実際に日本の住民票を抜く方法(海外転出届を出す方法)をご紹介していきます。
住民登録のある 管轄の役所に訪問する
国外へ出国する日のおおむね14日前から出国する日の当日までをルールとする市区町村が多いです。
海外転出届を記入・提出する
以下が必要となる場合もあるため念のため持参しましょう
・本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードカード)
・印鑑、健康保険証、年金手帳
完了
*窓口で申請することで、その日に受理されます。
*帰国後は住民票を再度入れ直すため転入届を提出する必要があります。忘れないように気をつけましょう。
住民票と合わせて考えるべき必須事項
最後にフィリピン留学をする際に、必ず抑えておきたい準備物についてもお伝えします。
◎海外旅行保険
海外旅行保険は、語学学校も加入を強く推奨しています。
フィリピンはまだまだ発展途上国ということもあり、盗難などのリスクも高いと言えます。
また海外での留学生活では予想できないトラブル(例えば、病気や怪我、交通事故、飛行機の遅延、盗難などの軽犯罪)が潜んでいます。
特に慣れない環境で体調が悪くなる方も多いため、いざというときの保険に加入をしておくことで安心した留学をスタートすることができます。
詳細は以下の記事でも解説しています。渡航前には確認をするようにしてみてください。
◎飛行機のチケット
飛行機のチケットは留学の日程が決まったらすぐに取得をするようにしましょう。
早めに探せば探すほど値段が安く、リーズナブルに取得することが可能です。
またフィリピンでは入国の条件として「往復の航空券を持っている」ことが義務付けされています。
行きの分だけとりあえず取って、帰りの飛行機は現地に着いてから探そうとすると、入国審査で問われ最悪その場で帰りの分のチケットを購入を求められることもあります。
飛行機のチケットに関連する注意事項と、おすすめのチケット取得方法は以下の記事で解説しています。
◎eTravel
eTravelとは、フィリピン入国管理局、検疫局が定める渡航情報を事前に提出するWebフォームです。
フィリピンに入国する人は全員、事前登録が必要となります。
到着予定時刻の72時間前から登録することができます。
登録後が無事に済むとQRコードがメールアドレス宛に届きます。入国審査で提示が必要となるため、スクリーンショットを取るなどしてスマホに保存をしておくようにしましょう。
以下の記事で、図解で分かりやすくお伝えしています。
まとめ
今回は、フィリピン留学出発前に確認しておきたい「日本の住民票を抜くべきなのか?」について解説しました。
1年以内の留学期間であれば原則、義務化はされていませんが、不安な方は住民登録のある市区町村の職員に確認をされてみてください。
本記事では解説しきれなかった、フィリピン留学前に知っておきたいその他の準備物・持ち物については、
【語学学校スタッフ伝授】フィリピン・セブ島留学の持ち物&準備リスト でもお伝えしています。
是非チェックしてみてください。