- フィリピン・セブ島留学でビザの事前申請って必要なの?
- ビザ関連で知っておくべきことがあれば合わせて教えてほしい
日本のパスポートは世界最強とも言われるが故に、ビザについて疎い日本人は多いです。しかしビザは外国に入国する際には切っても切り離せないとても大切なものになります。
そこで今回はこれからフィリピン留学・セブ島留学を検討している方・控えている方に向けて、以下の内容をお伝えしていきます。
本記事の内容
- 留学に必要なビザの種類
- 申請にかかる費用
- ビザと関連して知っておくべきこと
【結論】フィリピン・セブ島留学にビザの事前申請は不要
語学学校でフィリピン留学・セブ島留学をする学生は事前のビザ申請は不要です。
例えばオーストラリアやカナダなどで3ヶ月以上留学する場合や、ワーキングホリデーをする場合には事前のビザ申請が必要ですが、フィリピン留学では留学期間が長かったとしても事前申請が必要ありません。
しかし留学期間(フィリピンでの滞在期間)によって、現地でビザの更新が必要になります。
更新作業はすべて語学学校が行ってくれるため、みなさんはビザに関して気にすることはありません。
その一方で、ビザ更新費用はかかります。自分はどのくらいの費用がビザ更新料としてかかるのかを事前に理解しておくようにしましょう。
【重要】滞在期間によって変わるビザの種類
フィリピン留学・セブ島留学では、滞在期間(留学期間)によって対象となるビザの種類が変わります。
端的にまとめると以下の通りです。
◆滞在期間が30日以内の場合:ビザなし(無査証あるいはノービザと言われます)
◆滞在期間が30日以内の場合:観光ビザ(9Aと呼ばれるビザです)
それでは詳しくみていきましょう。
◎滞在期間が30日以内の場合
フィリピンでは、ビザなしで最大30日間の滞在が許可されています。
要するに、日本人であればパスポートさえあれば30日間の滞在が認められ、ビザについて全く気にすることなく留学が可能ということです。
この場合のビザステータスとしては、「ノービザ(=無査証=ビザなし)」と言われます。
語学学校を卒業後に数日間旅行や観光で滞在期間が30日間を超える場合は、ビザ更新が必要なため注意が必要です。
それでは滞在期間が30日を超える場合のパターンについてみていきましょう。
◎滞在期間が30日以上の場合は現地申請が必要
滞在期間が30日を超える場合は、前述のノービザというステータスから観光ビザのステータスに移行をする必要があります。
観光ビザは通称9Aと言われ、一度の更新で29日間の追加の滞在許可が得られます。
滞在期間によって、1回の更新で済むのか2回、3回、4回..と複数回の更新をするのかが変わります。
「滞在期間によって更新すべき回数が変わるなんて、なんだか難しそう…更新作業はどうしたらいいのだろう…」と思う方は心配不要です。
留学先の語学学校がみなさんの留学期間に合わせてビザ更新の回数を把握していて、更新自体も代行してくれます。
更新費用がかかること・現地で支払いが必要になることは覚えておきましょう。
*ビザ更新費用は現地通貨(ペソ)で語学学校へ留学開始後に直接”現金で”支払いが必要になります。
観光ビザ(9A)の更新費用の目安は下表の通りです。
▼ビザ更新の金額目安
留学期間 | 更新料の合計目安(₱ペソ) | 更新料の合計目安(¥円) |
1〜4週間(入国から30日以内) | ₱0 *ビザ取得は不要 | ¥0 |
5〜8週間(入国から59日以内) | ₱4,140 | ¥10,400 |
9〜12週間(入国から89日以内) | ₱9,550 | ¥26,000 |
13〜16週間(入国から110日以内) | ₱12,990 | ¥33,800 |
17〜20週間(入国から149日以内) | ₱16,430 | ¥41,600 |
21〜24週間(入国から179日以内) | ₱19,870 | ¥49,400 |
*フィリピン政府より急な変更が発表となる場合があります
*下記費用に一部学校の代行費が含む場合があります
*₱1=2.6円で計算しています
その他、ビザに関連して必要になるもの
ここまで滞在期間に応じたビザのステータスや更新費用について説明いたしました。
フィリピンでは留学をする際に、ビザに関連して知っておくべき申請内容が3点ほどあります。
- SSP(特別就学許可証)
- ACR-Iカード(外国人登録証)
- ECC(出国許可証)
結論としては学校が留学期間と合わせて全て申請を代行してくれるため、心配は不要です。
とは言え、事前に内容を知っておくことで、自分が該当するものなのか?申請費用はどのくらいかかるのか?は理解しておくようにしましょう。
1.SSP(特別就学許可証)
抜粋:フィリピン入国管理局
SSP(Special Study Permit)は、フィリピンで合法的に勉強をするために必要な特別就学許可証です。現地の大学などに通う場合は就学ビザが必要になりますが、語学留学の場合はこのSSPの取得のみでOKです。
特別就学許可証(SSP)は留学期間に関係なく必要となります。
SSPの申請は語学学校が代行するため、留学生がご自身で手続きを行う必要はありません。
SSP取得費用は学校へ直接支払いが必要です(現地通貨ペソで、現金のみ支払い可)
▼申請費用の目安
約6,800ペソ(*学校代行費用含む)
2.ACR-Iカード
抜粋:フィリピン入国管理局
ACR-Iカード(Alien Certificate of Registration Identity Card)は、 外国人のフィリピン居住を把握するための登録証です。
日本語では外国人登録証と言われ、60日以上フィリピン国内に滞在する外国人に発行が義務付けられています。
逆に言うと、留学期間が8週間以下の方は不要ということになります。
申請から受け取りにはかなりの日数がかかるため、実際には留学期間中にこのACR-Iカードの現物を受け取ることはほとんどありません。
ACR-Iカードの申請対象になるかは留学先の学校が把握していて、必要な場合は申請を代行してくれます。
申請費用は学校へ直接支払いが必要です(現地通貨ペソで、現金のみ支払い可)
▼申請費用の目安
約3,500ペソ(*学校の代行費用含む)
3.ECC(出国許可書)
抜粋:フィリピン入国管理局
ECC(Emigration Clearance Certificate)とは6か月以上、継続的にフィリピンに滞在した外国人が申請しなくてはならない出国証明書です。
観光ビザで留学をしている人がしっかりビザ更新費用の支払いをしているか?フィリピン国内で犯罪歴がないか等を出国前に事前審査することが目的となっています。
申請に必要な物は以下の通りです。
- ECC(出国証明書)の申請書類
- パスポート原本とコピー
- 証明写真(2×2インチ=5×5cm)5枚
- ACR-Iカード(外国人登録証)原本とコピー
- ビザ延長申請時の領収書
こちらも留学先の語学学校が留学期間に応じて申請を代行をしてくれるのが一般的です。
申請がされておらず空港の入国審査で出国許可がおりない…ということは実際に起きますので、留学期間が6ヶ月を超えることが事前にわかっている場合は、学校に漏れがないかを確認するようにしておきましょう。
混んでいる場合は翌日〜3日後の受け取りなどになる可能性もあるため出国1週間前までには申請が望ましいとされています。
▼申請費用の目安
約500ペソ
滞在期間別|フィリピン留学ビザ関連の一覧表まとめ
今回は、フィリピン留学・セブ島留学で必要なビザについて解説しました。
最後にここまでの内容を一覧表にまとめていきます。自分の想定留学期間にあわせて、何が必要になるのかをチェックしてみてください。
その他、出発前準備に関連した知っておくべきことは以下からご確認くださいませ。