フィリピンの大学留学は、英語環境で学びながら異文化体験を積める点が大きな魅力です。
特にセブ島やマニラには、国際認定を受けた大学や語学プログラムが充実しており、短期留学だけでなく学位取得も視野に入れられます。
そこで本記事では、フィリピンの大学留学のメリットや選び方、費用相場、注意点を詳しく解説し、留学を成功させるためのポイントを紹介します。
著者プロフィール
| 執筆者 | 田平優貴 |
| 監修元 | セブ島留学バディー |
| 略歴 | ・2ヶ月のセブ島留学を経験後、セブ島の語学学校マネージャーとして勤務 ・業界歴7年目 ・セブ島現地に拠点を置くエージェントとして累計1,000名以上の留学相談に対応 |
語学学校ではなくフィリピンの大学に進学するメリット
フィリピンの大学に進学する最大のメリットは、英語環境で専門分野を学びながら学位を取得できる点にあります。それ以外でも様々なメリットがあります。
ここでは、各メリットについて解説します。
英語で専門分野(ビジネス、医療、ITなど)を学べる環境
フィリピンの大学では、授業・試験・レポート提出まで基本的に全て英語で行われます。
そのため英語を「勉強する対象」としてではなく、「知識を得るための手段」として日常的に使う環境に身を置くことになります。
ビジネス、IT、観光、医療など実務に直結しやすい分野の学部が多く、専門用語やディスカッションの進め方も自然と身につきます。
英語で考え、議論し、アウトプットする経験を積める点は、将来海外就職や外資系企業を目指す人にとって大きな強みになります。
日本の私立大学と比較して学費が圧倒的に安い(年間数万円〜)
フィリピンの大学は、学費が日本の私立大学と比べて大幅に安いことでも知られています。国公立大学や一部の私立大学では、年間の学費が数万円から数十万円程度に抑えられるケースもあります。
各私立大学の学費比較
| 比較項目 | フィリピンの大学 | 日本の私立大学 | 欧米の大学 |
|---|
| 年間学費 | 約数万円〜数十万円 / 年 | 約70〜150万円 / 年 | 約300〜800万円 / 年 |
| 生活費 | 安価(5〜10万円 / 月) | 約10〜15万円 / 月 | 約20〜40万円 / 月 |
| 総費用(学費+生活費) | 約60〜120万円 / 年 | 約100〜180万円 / 年 | 約500〜1,000万円 / 年 |
欧米の大学では年間数百万円かかることも珍しくありませんが、フィリピンであれば学費と生活費を合わせても負担を大きく軽減できます。
留学費用を理由に海外進学を諦めていた人にとって、現実的に検討しやすい点は大きな魅力です。
多国籍な学生との交流やグローバルな視野が広がる体験
フィリピンの大学には、現地学生だけでなくアジアや中東、アフリカなど様々な国から留学生が集まっています。授業やグループワーク、課外活動を通じて、多様な価値観に触れる機会が豊富にあります。
異なる文化背景を持つ学生と協働する経験は、単なる語学力向上にとどまらず、柔軟な思考力や国際感覚を養うことにつながります。
グローバルな環境で学ぶ経験は、帰国後の進学や就職活動でも大きなアピールポイントになります。
フィリピンの主要大学とレベル・ランキング
フィリピンには国立・私立ともに評価の高い大学が複数存在し、アジア圏では一定の知名度と実績を持っています。大学ごとに教育方針や難易度、得意分野が異なるため、自身の目的に合った学校選びが重要です。
国立の最高峰であるフィリピン大学(UP)
フィリピン大学(University of the Philippines、通称UP)は、国内最高峰とされる国立大学です。政府系人材や研究者、財界リーダーを多数輩出しており、学術レベルの高さには定評があります。
入学には筆記試験や成績評価が課され、フィリピン人学生にとっても難関校として知られています。外国人留学生向けの枠は用意されていますが、一定以上の英語力と学力が求められるため、事前準備は必須です。学問的にしっかり学びたい人に合った大学といえます。
まずは同じくフィリピンにある英語を専門で学ぶための語学学校で短期留学から始めるのも方法です。
私立の名門「三大大学(アテネオ、デラサール、サントトマス)」
フィリピンの私立大学の中でも、アテネオ・デ・マニラ大学、デ・ラ・サール大学、サント・トマス大学は「三大名門」として知られています。特にビジネスや経済、リベラルアーツ分野で評価が高く、企業からの信頼も厚いです。
主要3大学の特徴
| 大学名 | 分野・特徴 | 学費目安(年間) | キャンパス環境・設備 | 備考 |
|---|
アテネオ・デ・マニラ大学 (Ateneo de Manila University) | ビジネス・経済・リベラルアーツに強み | 約20〜40万円 | 緑豊かでモダンな施設 | フィリピン屈指の名門私立 |
デ・ラ・サール大学 (De La Salle University) | 経営・工学・IT・ビジネス分野が評価高い | 約25〜45万円 | 最新設備のキャンパス | ビジネス教育に強み |
サント・トマス大学 (University of Santo Tomas) | 医学・法学・リベラルアーツ・ビジネス | 約15〜35万円 | 歴史あるキャンパス、広大な敷地 | 世界最古の大学のひとつ |
私立大学のため学費は国立より高めですが、それでも日本の私立大学や欧米大学と比べると割安です。設備やキャンパス環境、留学生向けサポートも充実しており、初めての海外大学進学でも安心感があります。
セブ島のサンカルロス大学など地方の有力校
マニラ首都圏以外にも、セブ島を中心に評価の高い大学が存在します。サンカルロス大学はその代表例で、エンジニアリングやIT分野に強みを持っています。
地方大学は生活費が抑えやすく、落ち着いた環境で学業に集中しやすい点が魅力です。都市部ほどの刺激はありませんが、英語環境や教育水準は十分に確保されており、コスト重視の留学生にとって有力な選択肢となります。
参考: Catholic Educational Institution in Cebu City, PH
フィリピンの大学入学に必要な条件と教育制度(K-12)の影響
フィリピンの大学へ正規留学する場合、語学学校のように気軽に入れるわけではなく、入学資格や提出書類、英語力の要件を満たす必要があります。
特に近年は、フィリピンの教育制度がK-12へ移行した影響で、高校卒業資格の扱いが変わっている点に注意が必要です。
幼稚園(Kindergarten)から高校(Grade 12)までの義務教育・基礎教育の全課程を指す用語です。
フィリピンでは、2012年から導入。小学校6年+高校4年に延長され、国際基準に合わせた教育が行われています。
高校卒業資格+IELTSなどの英語スコア
フィリピンの大学では、基本的に高校卒業資格が必要になります。そのうえで、授業を英語で受ける前提のため、英語力の証明を求められるケースが多いです。
代表的なのはIELTSやTOEFLなどのスコアで、一定基準を満たしていない場合は条件付き入学や語学準備課程を挟むことがあります。
大学や学部によって求められるスコア水準は異なりますが、英語力が不足していると講義についていけず、成績や単位取得に直結します。受験対策というより、入学後の学習負荷を下げるためにも、事前に英語力を上げておくことが重要です。
基礎教育期間の変更(K12)に伴う日本人の入学資格
フィリピンはK-12制度の導入により、基礎教育が12年制となりました。これにより、大学進学に必要な教育年数が明確化され、制度上は「12年間の基礎教育修了」が前提となっています。
日本の高校卒業は通常12年の教育年数に該当するため、多くの場合は入学資格として認められます。
ただし、大学側の判断や学部の方針によっては、追加書類の提出や学力証明、補足的なプログラム受講を求められることもあります。出願前に、志望大学が日本の学歴をどのように扱うかを必ず確認しておく必要があります。
各大学独自の入学試験の内容と対策
フィリピンの大学では、英語スコア提出だけでなく、大学独自の入学試験や面接が課される場合があります。筆記では英語の読解や論理問題、基礎数学などが出題されることがあり、学部によっては専門分野に近い内容が問われることもあります。
面接では、志望動機や学びたい内容、卒業後の進路、これまでの学習歴などを英語で説明する力が見られます。
単に英語が話せるかだけでなく、学業への姿勢や目的意識が評価されるため、自己紹介や学習計画を英語でまとめておくと安心です。試験の形式や過去傾向は大学ごとに異なるので、公式情報や出願担当窓口から最新の条件を確認して準備することが重要です。
実際のキャンパスライフと生活環境のリアル
フィリピンの大学へ正規留学する場合、授業そのものだけでなく、住まい・生活コスト・コミュニティ・安全面まで含めて設計することが重要です。
ここでは、現地での暮らしが具体的にイメージできるよう、キャンパスライフの実態を整理します。
大学周辺の学生寮やコンドミニアムでの生活コスト
住まいは大きく分けて学生寮、コンドミニアム、アパートの3択になります。
学生寮は通学が楽で、同年代の学生と繋がりやすい一方、ルールが多くプライバシーが限られることがあるため、外国人にとってはあまり現実的とは言いにくいです。
コンドミニアムは設備が整っていて治安面でも安心感がありますが、立地や築年数によって家賃差が大きいです。
アパートは安く抑えられる反面、セキュリティや水回りなどの当たり外れが出やすいため注意が必要です。
生活コストは都市部ほど高くなり、マニラは家賃も外食も上がりやすい傾向があります。セブなど地方都市は比較的抑えやすいですが、人気エリアは例外もあります。家賃だけでなく、電気代や水道代、ネット回線、交通費まで含めて月の固定費を見積もると失敗しにくいです。
サークル活動やフィリピン人学生とのコミュニティ形成
大学生活の満足度を左右するのが、友人関係とコミュニティ形成です。フィリピンの大学では課外活動が盛んで、スポーツ、文化系、ボランティア、宗教系など、多様な団体があります。授業以外の場で友人ができると、生活情報や学習面のサポートも得やすくなります。
一方で、留学生は言語や文化の違いから最初は輪に入りにくいこともあります。その場合は、学内の国際交流イベント、グループワーク、同じ授業を取る学生との関係づくりから始めるのが現実的です。
英語が完璧でなくても、相手の話をきちんと聞き、リアクションと質問を返すだけで距離は縮まります。大学は語学学校よりも英語の伸びが緩やかになりがちなので、日常で英語を使う場を自分から増やす意識が重要です。
治安面での注意点と学内での安全対策について
フィリピン留学では治安面の不安が話題になりやすいですが、実態はエリアと行動でリスクが大きく変わります。
大学周辺でも、昼と夜で雰囲気が変わる場所があり、夜間の一人移動は避ける、Grabなどの配車アプリを活用する、現金やスマホを見せびらかさないといった基本行動が重要です。
学内は警備員が配置されていることが多く、校内自体の安全性は比較的高い傾向があります。ただし、通学路や周辺の移動で気が緩むとトラブルに繋がります。
楽しい大学生活を謳歌することは大切ですが、自分が外国という土地にいること・日本に比べて治安は良くないことを常に念頭において行動することが求められます。
まとめ
フィリピンの大学への正規留学は、英語力の向上だけでなく、専門分野の学習や多国籍な環境での経験を同時に得られる点が大きな魅力です。
一方で、語学学校と比べて自己管理の比重が高く、住まいや生活環境、治安対策まで含めて主体的に考える必要があります。
学費や生活費を抑えながら国際的な学位取得を目指せる選択肢として、条件が合えば非常にコストパフォーマンスの高い留学先といえます。目的と将来像を明確にしたうえで、大学選びと生活設計を丁寧に進めることが成功の鍵です。
フィリピンの大学に進学するには、英語力が求められます。基礎力を磨くには英語を朝〜夕方まで徹底的に学ぶことができるフィリピンの語学学校での留学もおすすめです。
当社セブ島留学バディーでは、手数料無料にてサポートしております。気軽にご相談下さいませ。
この記事を書いた人
| 執筆者 | 田平優貴(セブ島留学バディー代表) |
| 略歴 | 2ヶ月のセブ島留学を経験後、セブ島の語学学校マネージャーとして勤務。業界歴7年目。 セブ島現地に拠点を置くエージェントとして累計1,000名以上の留学相談に対応中。 セブを中心にバギオ・クラークなどフィリピン留学の主要エリアの最新情報の提供に努め、学校選び・留学生活のノウハウを発信しています。 |
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