本記事は、フィリピン留学へお申込み前あるいはご渡航前に必ず確認をして頂きたい、留学開始後に学校に直接支払いが必要になる費用(=Local Payment)について解説いたします。
お申込み後にお支払い頂く入学金・レッスン料・滞在費用・航空券代・海外保険代とは異なる内容となります。
留学を控えている皆さまが見落としがちで、かつ重要な内容となりますため、ご一読宜しくお願い致します。
留学開始後に学校へ直接支払う費用
フィリピン留学では、語学学校が提供している滞在寮に泊まる仕組み上の理由や、国が定めいている就学ルール・ビザのルールに関連し、留学開始後に学校へ直接支払う費用があります。
お申込み完了後、当社のようなエージェントに入学金(登録金)・レッスン料・滞在費とは別に、以下のような費用が別途かかります。
- デポジット
- 特別就学許可証(SSP)
- 学生証ID発行費用
- ビザ更新費用
- 外国人登録証(ACR-Iカード)
- 光熱費(電気代・水道代)
- 施設管理費
- 教科書代
- 空港ピックアップ代(空港から学校までの送迎費)
*学校により事前の留学費用に含む内容もあります
*当社、セブ島留学バディーをご利用の方はお見積書に概算の記載が御座います
*親子留学の方はお子様を含めた人数分に対してかかります
「留学開始後に学校に直接支払いが必要になる費用(=Local Payment)」の合計としては、事前にエージェントに支払う費用である、
に対して、約10〜15%分くらいがかかります。(詳細は見積書をご確認ください)
仮に留学費用が30万円だとすると、約4〜5万円くらいが留学開始後に学校へ直接支払う費用になるということになります。
代表的な項目の内容と大まかな費用感を一つずつお伝えしていきます。
1.デポジット
デポジットとは保証金のことで、語学学校が提供する滞在先を利用する上で必要になる金額です。
日本ではデポジットという考え方があまり浸透していませんが、フィリピンのような海外では、例えば賃貸物件に入居する際など、一般的にもよく使われる内容です。
保証金のため、特に寮の部屋内の物品破損や鍵の紛失がなければ原則、退寮日に返金されるお金ですが、
何か問題があった際にはこのデポジットから差し引かれます。
▼概算費用(1ヶ月間の留学)
3,000〜5,000ペソ
2.特別就学許可証(SSP)
特別就学許可証(SSP=Special Study Permit)は、フィリピンの語学学校で勉強するための許可証です。
フィリピン移民局から発行されるもので、このSSPを取得しなければ留学生として就学をすることができません。
現地到着後に語学学校が申請を代行する流れとなるため、現地にて申請費用を学校経由で支払う必要があります。
(注)親子留学で子供しか授業を受けないという場合でも、親御様は学校の敷地内にいる人間(=就学をする留学生)とみなされるため、支払いが必要です。
▼概算費用(1回限り)*留学期間が6ヶ月以上の場合は2回
6,800ペソ
3.学生証ID発行費用
学生証IDは、各語学学校の学生であることを証明する学校が独自で作成しているIDカードになります。
プラスチックカードのようなもので出来上がり、ストラップ付きで配布されるのが一般的で、現地精算費用として支払いが必要です。
学校から外出する際に持参が義務付けられており、身元の証明にもなるためパスポートと合わせて大切なIDの役割となります。
▼概算費用(1回限り)
200〜300ペソ
4.ビザ更新費用
フィリピン留学では、出国前の事前のビザ申請の必要はありません。
しかし、留学期間が4週間以上の場合は、現地にて「ビザの更新費用(延長)」を支払う必要があります。
(4週間以下の方は、不要です)
最終的な支払い先は移民局となりますが、語学学校が申請を代行してくれるため留学生は学校に支払う形となります。
前述の特別就学許可証(SSP)をビザと思われる方がいますが、意味合いが異なります。
ビザは、フィリピンという国で外国人として滞在するための重要な証明書のことで、滞在が許可される日数が取り決められています。
フィリピン留学のビザに関しては、以下の記事で詳しく説明していますので合わせてご参照ください。
▼概算費用(留学期間により異なる)
留学期間 | 更新料の合計目安(₱ペソ) | 更新料の合計目安(¥円) |
---|
1〜4週間(入国から30日以内) | ₱0 *ビザ取得は不要 | ¥0 |
5〜8週間(入国から59日以内) | ₱4,140 | ¥10,400 |
9〜12週間(入国から89日以内) | ₱9,550 | ¥26,000 |
13〜16週間(入国から110日以内) | ₱12,990 | ¥33,800 |
17〜20週間(入国から149日以内) | ₱16,430 | ¥41,600 |
21〜24週間(入国から179日以内) | ₱19,870 | ¥49,400 |
*フィリピン政府より急な変更が発表となる場合があります
*下記費用に一部学校の代行費が含む場合があります
*₱1=2.6円で計算しています
5.外国人登録証(ACR-Iカード)
ACR-Iカード(Alien Certificate of Registration Identity Card)は、 外国人の居住者をフィリピン移民局が把握するために発行を義務付けているものです。
留学期間が60日以上の場合にのみ必要になる費用で、こちらも語学学校が申請を代行するため、留学生は学校に費用を支払う形になります。
*申請が受理されてカードの発行・受け取りには時間がかかることも多く、実際に留学期間中に受け取れないということも起こるのが実際のところですが、申請は義務付けられています。
▼概算費用(留学期間が60日以上の場合のみ)
3,500ペソ
6.光熱費(電気代・水道代)
滞在寮の光熱費(電気・水道)も現地にて支払う必要があります。
- 留学期間によって費用が固定で決まっている学校
- 基本料+利用量に応じて使った分だけ支払う学校
の2タイプに分類されます。
特にフィリピンの電気代は割高と言われており、生徒が滞在寮の冷房を朝から晩まで使うと、かなりの高額になり学校としても痛手となります。
そのため、自分が使った分は自分が支払う・あるいは部屋単位で支払うというスタイルが一般的です。
寮の各部屋には電気使用量を計測するメーターが紐付いており、使用量が計算されデポジットから差し引かれるルールとする学校が多いです。
▼概算費用(1ヶ月間の留学)
3,000〜4,000ペソ
*水道代は固定ですが、電気代は利用量により異なるケースが多い
7.施設管理費
学校には共用スペースとして生徒が自由に利用できるカフェエリアや自習スペース、プール、ジム、運動場などがあります。
これらを使用する上で、施設管理料やメンテナンス費という名目で現地精算が必要です。
学校のスタッフやエンジニアが清掃や修理 / 管理などをするのに必要な人件費・物品購入費などに使用されていると考えると分かりやすいです。
▼概算費用(1ヶ月間の留学)
2,000〜3,000ペソ
8.教科書代
フィリピンの語学学校では、初日のオリエンテーションなどのタイミングで現在の英語力を測るためのレベルテストが行われます。
このテスト結果に応じて、生徒一人ひとりにあった適切な教科書が配布されます。
英語レベルや選択したコースにより冊数に変動があるため、教科書代は現地精算となります。
留学期間が2〜3ヶ月以上など中長期の場合は、留学中に英語力が上がり新たな教材の利用をしていくことも想定されます。
その場合にも追加費用がかかります。
▼概算費用(1ヶ月間の留学)
1,500〜2,500ペソ
9.空港ピックアップ代
空港ピックアップとは、フィリピンの空港に到着した際の、生徒のお出迎えと空港から学校までの送迎費用になります。
あくまで往路の空港→学校までの片道送迎分となる点に注意してください。
空港ピックアップサービスの利用は任意となるため、もしご自身で学校までいくという場合は支払いが不要になる費用です。
帰国時の学校から空港までの送迎については、希望をだせば別途費用にて対応してくれる学校もあります。
▼概算費用(往路分)
1,000〜1,500ペソ
現地で精算する費用はどのタイミングで支払う?
「留学開始後に学校へ直接支払う費用」は、入学後すぐに支払うケースが一般的です。
多くの学校では、日曜日が入寮日に指定されており、翌月曜日が入学日・オリエンテーションの実施日になります。
オリエンテーションの一貫として近隣のショッピングモールや両替所への案内を学校スタッフが同行してくれるため、このタイミングで持参した日本円をフィリピン通貨(ペソ)に両替して、月曜日中に支払うのが通常の流れです。
月曜日に支払いがどうしても出来なかった場合は、翌日などの支払いでも可能か学校スタッフに尋ねてみてください。
現地で精算する費用はどのように支払う?
支払い方法は、フィリピン通貨(ペソ)を”現金” にて学校の受付カウンターへお支払い頂きます。
原則クレジットカードでの支払いはできませんので、注意をしてください。(一部の学校ではクレカ対応もしています)
日本円(現金)の支払いも認められていません。
当社セブ島留学バディーでは、見積書に日本円換算した金額も記載させて頂いていますが、あくまで分かりやすくイメージをつけて頂くために、概算費用として日本円も記載している形となります。
まとめ
今回は、フィリピン留学をされる方が見落としがちな現地精算が必要な費用について説明させて頂きました。
現地に行ってから現金が足りない..となってしまうと問題になるため、日本円は多めにご持参いただくか、国際デビットカードやキャッシング機能が使えるクレジットカードなども合わせてご持参頂くと安心です。