フィリピンの語学学校では、定員100〜200名程度の規模感の学校が80%以上を占めます。一方で定員が約250名以上のマンモス校と言える大規模校も存在します。
本記事では大規模校を選ぶメリット・デメリットを解説し、フィリピン国内にある具体的な学校を一覧で紹介していきます。
著者プロフィール
| 執筆者 | 田平優貴 |
| 監修元 | セブ島留学バディー |
| 略歴 | ・2ヶ月のセブ島留学を経験後、セブ島の語学学校マネージャーとして勤務 ・業界歴7年目 ・セブ島現地に拠点を置くエージェントとして累計1,000名以上の留学相談に対応 |
大規模校のメリット|フィリピン留学
フィリピン留学で定員が250名以上などの大規模校を選ぶメリットは下記3つにまとめられます。
- 友達が沢山作れる
- 食事のレパートリーが多い傾向
- 施設が充実している学校が多い
友達が沢山作れる
大規模校で留学する1点目のメリットは、沢山の留学生と友達になれるという点です。
国際比率は学校にもよりますが、日本だけでなく、韓国や台湾、ベトナム、モンゴル、サウジアラビア、中国など複数国からフィリピンに留学する人たちとグローバルな友好関係が築けます。
そのため授業外でも英語に触れる機会を増やしていくこともできます。
食事のレパートリーが多い傾向
食事のレパートリーが豊富である傾向が強いのも大規模校のメリットです。
小規模校の場合、品数を多く作ることによって食品ロスのリスクが向上しますが、多くの生徒が常に滞在している大きな学校の場合、色んな種類のメニューを提供しやすい環境となります。
学校により豊富さは異なるものの、異国の地での生活面においては嬉しいポイントです。
施設が充実している学校が多い
大規模校では施設が充実している学校が多いとも言えます。
例えばプールやジム施設、広い自習室、バスケットボールコート、ラウンジ、売店、カフェなどです。
小さな学校では敷地面積が限られていることもあり、このような施設は限定的となることも多いですが、大規模校ではこれらの施設が存分に利用できます。
大規模校のデメリット|フィリピン留学
フィリピン留学で定員が250名以上などの大規模校を選ぶデメリットと注意点は下記3つにまとめられます。
- 日本人スタッフの対応が遅れる可能性
- 広く浅い友達関係の人も多くなる
- 混雑して落ち着かない雰囲気
日本人スタッフの対応が遅れる可能性
大規模校の1点目のデメリットは、現地日本人スタッフの対応スピードに関する問題です。
そのタイミングでの生徒数の多さや混雑状況、スタッフの人数などによっても大きな差はありますが、大規模校となると生徒の数は一定数以上います。
そのため生徒一人ひとりに充てることのできる時間は限定的となるため、結果的に対応が遅いと感じることもあるかもしれません。
広く浅い友達関係の人も多くなる
多くの友達をつくるチャンスがある一方で、生徒数が多いが故に一人ひとりとの関係値が浅い友達関係となる場合も想定されます。
折角の留学なら深く語り合える友達と出会いたい!という場合には、大規模で生徒数が多い学校は不向きとなり得ることもあります。
混雑して落ち着かない雰囲気
大規模で生徒数が多い学校は、賑やかさが格段と増していきます。
マンツーマン授業や少人数制のグループ授業の時間は問題ないですが、それ以外の食事の時間や休憩時間・授業終わりの放課後、イベントごとなどの際は盛り上がった雰囲気となります。
騒がしい雰囲気は少し苦手…という方は、この点を注意して学校選びをしていくといいでしょう。
大規模(定員250名以上)のフィリピンの学校
フィリピンで大規模と言える学校をエリアごとに一覧でまとめていきます。
セブ島 中心エリアの特徴
- フィリピン留学と言えばセブ島と言えるほど学校の数が最も多い都市
- 繁華街が多く、利便性が最も良いエリアのため生活には困らない
- 1時間圏内に観光地やリゾートエリアも点在するため土日も暇なく過ごせる
- 留学先選びに困ったら「まずはセブ島から選べは問題なし」と言える場所
EV Academy
| 定員数 | 約300名 |
| 日本人比率 | 約35% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 高め |
セブ随一の大型で人気のキャンパス。スパルタ〜セミスパルタ環境で英語漬け生活が可能。常時満席状態で国際比率もバランスが取れている方です。
I.BREEZE
| 定員数 | 約350名(2キャンパス計) |
| 日本人比率 | 約35% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | やや高め |
I.BREEZEはメインキャンパスとプライムキャンパスがあり、2つを合わせると大規模校です。立地的にも優れており近年、日本人にも人気です。
GLC
| 定員数 | 約400名 |
| 日本人比率 | 約60% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
GLCは日系のスクールの中でも数少ない大規模校の一つです。ebookを使用していることも特徴的で、コースも豊富で多岐に渡ります。
SMEAG
| 定員数 | 約350名 |
| 日本人比率 | 約40% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
SMEAGはIELTSやTOEICなどアカデミックな強さが売りの大規模校です。費用もリーズナブルなことから日本人から人気な学校の一つです。
CPILS
| 定員数 | 約500名 |
| 日本人比率 | 約25% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | やや高め |
CPILSセブで最も歴史のあるマンモス校。多くの留学生との交流も可能。ネイティブ講師からのレッスンを受けることもできます。
PILA
| 定員数 | 約300名 |
| 日本人比率 | 20%以下 |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 高め |
PILAはセブ市のITパークという経済の中心に位置する利便性抜群・綺麗さもホテル基準となり生活面において申し分ない環境です。
CGアカデミー
| 定員数 | 約250名 |
| 日本人比率 | 約30% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
CGバニラッドはリーズナブルさが魅力で食事の質とバラエティも豊富。徒歩圏内に日本人向けのストアがあるため安心の環境です。
QQ English(ITパーク校)
| 定員数 | 約400名 |
| 日本人比率 | 約60% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
QQ Englishは日系で最大規模の学校です。当キャンパスはセブの中でも利便性が最も高いITパーク内にあり、生活の不便さを感じさせません。
3Dアカデミー
| 定員数 | 約250名 |
| 日本人比率 | 約80% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
3Dアカデミーは日本人資本のノンスパルタ校です。門限が緩く自由な校風です。また周辺の利便性も良くコストも良心的な学校です。
CPI
| 定員数 | 約250名 |
| 日本人比率 | 約35% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | やや高め |
CPIは市内でリゾート感を存分に味わえるリゾート校。学習環境はスパルタ型となり集中的に英語学習に取り組むことができます。
リゾートエリア(=マクタン島)の特徴
- フィリピン屈指のビーチリゾートとして有名なエリア
- セブ空港へのアクセスが良いのも嬉しいポイント(主要エリアまで車で15分)
- 街の開発も進んでおり、新しい学校も続々と誕生している注目エリア
CIA
| 定員数 | 約500名 |
| 日本人比率 | 約35% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 高め |
CIAはフィリピン留学を代表する老舗校かつ綺麗さもホテル並みの実績豊富な学校です。2022年に新規移転し、規模感もセブ最大級です。
B’Cebu
| 定員数 | 約600名 |
| 日本人比率 | 約40% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
B’Cebuはバギオエリアの名門校BECIがセブにオープンした学校です。建物自体もまだ新しく、リゾートエリアにある学校の中でも最大規模です。
QQ English(ビーチフロント校)
| 定員数 | 約400名 |
| 日本人比率 | 約60% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
QQ Englishは日系で最大規模の学校です。マクタン島にある2ndキャンパスは海へのアクセスも良く、施設基準が高いのが特徴です。
欧米人が多いエリア(=クラーク)の特徴
- 首都マニラから車で2時間ほどの距離にある都市(成田→クラークの直行便あり)
- リトルカルフォルニアと呼ばれるほど欧米人が多く住むエリア
- ネイティブ講師によるマンツーマンレッスンが受けられるのが醍醐味
- 自然に恵まれている町だが、アンヘレスという地区では歓楽街もあり
クラークには定員250名を超える大規模校は現在御座いません。
バギオ(避暑地)の特徴
- 平均気温22℃、年間を通して涼しいためエアコン不要なエリア
- フィリピンの軽井沢と言える保養地的な存在のため、フィリピンの中でも治安がいい
- 成果にコミットする元祖スパルタ式の学校が集中する都市(*半日コースもあり)
- 歓楽街がほぼなく、誘惑なく「しっかり学びたい」という人にはおすすめ
PINES
| 定員数 | 約250名 |
| 日本人比率 | 約40% |
| 施設の充実度 | |
| 費用感 | 安め |
PINESはバギオエリアを代表する名実ともに揃った人気校です。バギオの中でも一番のキャパシティを誇り他の国籍との交流も期待できます。
大規模校に関するよくある質問
フィリピン留学・セブ島留学で大規模校・マンモス校を検討されている方から頂く質問を以下にまとめました。
- 大規模校は小規模校に比べて費用が高いですか?
-
一概に高いとは言えません。むしろ、大規模校の方が費用を抑えられるケースもあります。
大規模校は大人数部屋(4人部屋、6人部屋など)の選択肢が多く、少人数部屋よりも学費や滞在費を安く設定していることが一般的です。ただし、提供されるコース内容や滞在先のタイプによって総額は大きく変動するため、複数の学校で比較検討することをおすすめします。
- 大規模校だと日本人比率が高くなりますか?
-
学校により日本人比率は大きく異なります。日本人が25%程度に抑えられている学校もあれば、50%以上が日本人というケースもあります。また時期により異なり、夏休みなどの繁忙期は日本人が集中して渡航する時期となるため割合が少ない学校だったとしても日本人の人数自体は多いと感じる場合もあります。
- 大規模校で受けられるコースの種類はどのようなものがありますか?
-
大規模校では、生徒の多様なニーズに応えるため、豊富な種類のコースを提供していることが多いです。
- 一般英語:スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの総合的なスキルアップを目指すコース
- 試験対策コース:TOEIC、IELTS、TOEFLといった公式試験のスコアアップに特化したコース
- ビジネス英語:実際のビジネスシーンで使える英語表現やプレゼン・交渉スキルなどを学ぶコース
- その他:親子やキッズ向けコース、バリスタなど専門的なプログラムを提供している場合もあります
- フィリピンでおすすめの大規模な語学学校はどこですか?
-
フィリピンの語学学校では、年代や留学の目的、その他ご希望に合わせてニーズに合う学校とそうではない学校がお客様によって異なります。当社セブ島留学バディーへ気軽にご相談ください。ご要望に応じて皆様に最適な語学学校を無料で提案させて頂きます。
この記事を書いた人
| 執筆者 | 田平優貴(セブ島留学バディー代表) |
| 略歴 | 2ヶ月のセブ島留学を経験後、セブ島の語学学校マネージャーとして勤務。業界歴7年目。 セブ島現地に拠点を置くエージェントとして累計1,000名以上の留学相談に対応中。 セブを中心にバギオ・クラークなどフィリピン留学の主要エリアの最新情報の提供に努め、学校選び・留学生活のノウハウを発信しています。 |
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