- フィリピン留学のビジネスコースでは何が学べるの?
- ビジネスコースでおすすめの学校はどこ?
今回はこんな疑問を持たれている方向けにフィリピン留学のビジネス英会話をテーマに解説していきます。
記事を書いている私は、フィリピンの語学学校で実際に日本人マネージャーとして勤務していました。
現在ではフィリピン特化型の留学エージェントとして、各学校のカリキュラムの特徴などを留学検討者の皆様へ説明させて頂いています。
最後までお読み頂くことで、ビジネス英語コースを取ろうか考えている皆さまが、
- 本当にビジネスコースを取るべきなのか?具体的に何を学べるのか?
- ビジネスコースでおすすめの語学学校はどこなのか?
を知って頂くことができます。
フィリピン留学のビジネス英語コースで学べることは?
ビジネス英語と一概にいっても幅が広いため、まずはフィリピン留学のビジネス英語コースで学べる内容について解説します。
大きく以下の4点に分けることができます。
- ビジネスライクな表現・語彙
- ビジネスライクなライティングスキル
- プレゼンテーションスキル
- ロジカルに伝えるスキル
ビジネスライクな表現・語彙
ビジネスライクな表現や語彙を学ぶことができます。
ビジネスライクな表現とはクライアントや上司・同僚とコミュニケーションを取る際に、丁寧な言い回しを指します。
物事をお願いする時のへりくだりの表現なども含まれます。
英語には丁寧語や尊敬語がないと思われがちですが、相手の立場やお願いをする際には好まれやすい表現があります。
語彙についても普段の日常では出てこないビジネスでは頻出の言葉もあります。
以上の内容を学ぶことで、電話対応や社内外での打ち合わせに役立てていくことができます。
ビジネスライクなライティングスキル
ビジネスの場では、対面やオンラインでのコミュニケーション以外にも「文字」で伝えるシーンがよくあります。
例えば、クライアントや先方、社内とのメール・チャットのやり取りです。
メールで表題をつけたらいいのか?どんな書き出しをしたら良いのか?どんな締めくくりで書いたらいいのか?などメールを送る際の独特の型を学んでいきます。
また文書作成などのシーンもビジネスの場では欠かせません。どのように書き進めるべきなのかという基礎的な部分から体系的な学習が可能です。
プレゼンテーションスキル
プレゼンテーションスキルを学ぶことができます。
プレゼンテーションでは、事前の「スライド資料の作成スキル」と複数人を相手に話す「大衆話法スキル」に分けることができます。
日本では起承転結の順序で物事が語られることもありますが、英語では圧倒的に結論ファーストです。
どのように作成して、どのように伝えれば大衆を引き付けることができるのか?といったコツを英語と絡めて学んでいきます。
留学の成果として実際にプレゼン資料を作って発表することをカリキュラムに組み込んでいる学校もあります。
ロジカルに伝えるスキル
英語でロジカル(論理的)に伝える重要性を学び、レッスン内で実践することができます。
相手に論理的に伝えていくことは日本語であったとしてもビジネスの場では非常に大切と言われていますが、
それを英語と組み合わせながら学ぶことが可能です。
ロジカルに説明するのに役立つ表現のバリエーションを増やし、話の構成の組み立てを訓練することで、ディスカッション力や交渉の場にも役立てていくことができます。
フィリピンでビジネスコースがある語学学校
フィリピンにはビジネス英語コースを開講している学校が以下のようにたくさんあります。
- 3Dアカデミー
- BECI city
- Cebu Blue ocean
- CELLA Premium
- CG Academy
- CIA
- CLC
- CPI
- CPILS
- EG academy
- English Fella2
- EVアカデミー
- First English
- GLC
- I.BREEZE
- MeRISE
- Philinter
- SMEAG
- Winning English
学校数が多くて、よくわからない・何を基準に決めたらいいのか分からないというのが正直なところです。
ビジネスコースのおすすめ校を8校厳選します
ビジネスコースとしておすすめ校を8校厳選していきます。
ピックアップさせて頂く基準は以下の通りです。
- ビジネス英語のカリキュラムも力を入れている実績のある学校
- 社会人にとっても安心できる滞在先をもつ学校
- 当社スタッフが現地視察、担当者へ聞き取りしておすすめできる学校
BECI cityキャンパス
BECI cityキャンパスは社会人やフリーランスのために作られた学校です。
受け身のレッスンではなく、留学生が主体となるクラスが提供されています。
英語スキルはもちろんのこと、様々な業界・領域で活躍するためのパフォーマンス向上も支援しています。
内容は事業提案書の作成・メールの応答・時事記事の要約、議事録作成・プレゼンなど多岐に渡ります。
学校名 | BECI cityキャンパス |
エリア | バギオ |
ビジネスコース名 | BIZ 2.0 |
滞在先の特徴 | 安定したインターネット環境と24時間利用可能な多機能な施設が魅力、ビジネスパーソン・フリーランス向けに作られた環境 |
最低受け入れ期間 | 1週間〜 |
Philinter
Philinterはフィリピンにある語学学校の中でもビジネス英語を体系的に学べる学校として定評があります。
ビジネスコースが3種類に細分化されていますが、このような学校は他にはありません。
▼3つのビジネスコース
- 特定の業界(医療・ホテル・レストラン・マーケティング・教育・会計・建築)に合わせてカスタマイズ性が高いFocus Industryコース
- 職場やフォーマルな場で効果的なコミュニケーションスキルを身につけることを目的としたBasic Businessコース
- 上級者向けにプレゼンや交渉、高度なビジネス文書の作成などプロフェッショナル人材を目指すAdvanced Businessコース
学校名 | Philinter |
エリア | セブ マクタン島(空港近く) |
ビジネスコース名 | Focus Industry / Basic Business / Advanced Business の3コース |
滞在先の特徴 | 2023年に新しく全面リノベーションが実施され、館内、教室、内部寮ともに綺麗に生まれ変わりました。カフェエリア、売店、プール付き。空港から近く、モールへも徒歩圏内。 |
最低受け入れ期間 | 1〜8週間 |
MeRISE
MeRISEは社会人特化型の学校で、個々のニーズに合わせてカリキュラムがセミオーダーあるいはフルオーダーで組まれ、そのカスタマイズ性が売りです。
基本プログラム・パーソナルトレーニングプログラムの2種類からビジネス英会話コースの履修が可能です。
留学前〜留学中にかけて、LINE/メール/電話/zoomなどのツールを使い、英語学習に精通した日本人カウンセラーやプロ英語トレーナーからのコーチングを受けながら学習を進めることができます。
そのため、学習につまずいたときや、進め方が合っているか不安になったときにすぐに相談をすることができます。
学校名 | MeRISE |
エリア | セブ 中心地 |
ビジネスコース名 | *セミオーダー / フルオーダーカリキュラムにて対応 |
滞在先の特徴 | 社会人特化型スクールのため、質は高くwifi環境も良好。各周辺施設へのアクセスも良好。 食事は朝食しか基本プランに含まない点に注意が必要。 |
最低受け入れ期間 | 1週間〜 |
CELLA Premium
CELLAのビジネスコースでは、最短4週間より受付けとなり、参加することで確実性の高いスキルアップを期待することができます。
就職や転職、履歴書に英語を強みとして載せるに値する英語力をサポートしてくれます。
ビジネスシーンに求められる基礎英語に加え、プレゼンテーションスキルも磨いていくことができます。
ビジネスに関連するレッスンが1日6コマあり、その他一般英会話のクラスを2コマ受けることができます。
学校名 | CELLA Premium |
エリア | セブ 中心地 |
ビジネスコース名 | BPE(Business and Professional English)コース |
滞在先の特徴 | 2023年に元々ホテル施設だった場所へ移転したこともあり、社会人でも安心して滞在できる環境。徒歩1分の距離に日本専門食材店があり、飲食店も数多くあり生活に困ることはない。 |
最低受け入れ期間 | 4週間〜 |
Cebu Blue Ocean
Cebu Blue Oceanのビジネスコースは、中上級者向けに推奨されていて、事前のインタビューの実施があります。
諸外国のクライアントとのやり取りや折衝に必要な方向けのプログラムとなってなっていて、実用的なビジネス英語、打ち合わせで必要とされる英語を学んでいきます。
マンツーマンが1日5コマ、グループレッスンが2コマとなっており、マンツーマンの割合が他校のビジネスコースよりも多めになっているのも特徴です。
学校名 | Cebu Blue Ocean Academy |
エリア | セブ マクタン島(リゾートエリア) |
ビジネスコース名 | Business Englishコース |
滞在先の特徴 | 隣接するホテルが滞在寮となり、2023年にリノベーションが行われ、ベッドの質が向上。 プール、広いジム、共用スペースも魅力的。 |
最低受け入れ期間 | 2週間〜 |
EVアカデミー
セブの人気トップ校として有名なEVアカデミーのビジネスコースでは、会話・文章作成の両方において仕事の場で活かしたい人のためのカリキュラムが組まれています。
メール対応、文書作成等のライティング要素はもちろんのこと、スピーキングのスキルアップにも重きが置かれており、毎週/毎月の頻度でビジネスプレゼンテーションが行われます。
ビジネスコースを担当する講師は全員、ビジネス系の大学あるいは学科を卒業しているため、講師の質の面でも安心感があると言えます。
学校名 | EVアカデミー |
エリア | セブ 中心地 |
ビジネスコース名 | BUSINESSコース |
滞在先の特徴 | セブトップレベルの綺麗さと充実性を兼ね備える学校、カフェ、プール、ジム完備 内部寮だけでなく外部コンドミニアム寮を選択することも可能 |
最低受け入れ期間 | 1週間〜 |
I.BREEZE
I.BREEZEのビジネスコースは、General Business & BECという名前で、BECは、Cambridge Business English Certificateの略語です。
BECはケンブリッジビジネス英語認定試験のことを指し、海外企業などに対しビジネス上の英語力を示すのに有効とされている資格です。
ビジネスの実践の場で要求されるプレゼンテーションや交渉スキル、ビジネス文書やレポートの書き方などを習得していくことができます。
学校名 | I.BREEZE |
エリア | セブ 中心地 |
ビジネスコース名 | General Business & BEC |
滞在先の特徴 | 大きなショッピングモールが近隣に数件あり、病院へのアクセスも良い。中小規模のため騒がしい雰囲気は苦手な方にもGood。外部ホテル寮を選択することも可能。 |
最低受け入れ期間 | 1週間〜 |
SMEAG
SMEAGのビジネスコースは、大手上場企業のトレーニングプログラムとしても活用されています。
ビジネスシーンにおける語彙・レポート作成、メールの書き方などリーディングとライティングの要素に加え、
ミーティングで必要とされるリスニング力、スピーキング力を講師とのロールプレイを通じて4技能の向上を目指します。
また、当校のビジネスコースはマンツーマンのみのレッスンが基本となり、一日のレッスン数も他校に比べ多く設定されているため、スパルタ環境の中で自分を追い込んでいきたいという人にはおすすめです。
学校名 | SMEAG |
エリア | セブ 中心地 |
ビジネスコース名 | ビジネス英語コース |
滞在先の特徴 | マンモス校、カフェスペースやジム施設も完備 |
最低受け入れ期間 | 1週間〜 |
ビジネス英語コースに挑戦すべきなのはこんな人
結論、基礎が固まっている中級者以上の人がおすすめです。明らかに初心者という自覚がある人がビジネスコースを取ると、内容が想像以上に難しくレッスンについていくことができない場合があります。
社会人=ビジネス英語を取るべき。というのは間違った理論です。あくまで自分の現在の英語力をもとに判断するといいでしょう。
ここで言う中級者とはどんな人かまとめていきます。ビジネスコースを検討している方は是非事前にチェックしてみてください。
吹き出し…
私が語学学校スタッフを勤めていたときに、よくコースを変更をされている方がいました。
コース変更にも手数料がかかることもあるため、事前に自分のレベルを把握した上で申込み内容を選ぶようにするのが無難です。
私はまだ明らかに英語初心者です..という方は、社会人の方・ビジネスマンの方向けに解説している以下の記事も参考にしてください。
基礎的な「文法」をマスターしている人
ビジネス英語で扱われる英語表現は、私たちが中学・高校で学ぶ文章を組み立てるための文法」が土台になっています。
そのため、ビジネスコースは基礎的な中学レベルで扱う文法を一通りマスターしている人におすすめします。
基礎的な文法が分からない状態でビジネス英語に挑戦をすると、ビジネスの内容以前の部分でつまずき、レッスン内容がちんぷんかんぷん…なんてことになり効果的な留学となりません。
エバーグリーン(Evergreen)や、学研から出版されている「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」が人気でわかりやすいです。
フィリピン・セブ島留学前にやるべき5つの事前学習と勉強法
基礎的な「単語」は知っている人
英単語に関しても、基礎が備わっていないとビジネスで出てくる特有の単語を学んでいるどころではなくなってしまいます。
単語は終わりの見えにくい学習です。そのため、ビジネス英語コースを取るのであれば、目安として2000語を目指して事前学習をするといいでしょう。
英語を話すために必要な単語数は、中学生で覚える英単語数である2,000〜3,000語とも言われています。
単語帳はあれもこれも手をつけるのではなく、1冊をやり込むことをおすすめします。
旺文社から出版されているターゲットシリーズはベストセラーで利用者の数も多いです。参考にされてみてください。
▶旺文社(ターゲットシリーズ)
日常会話がほどほどにできる人
日常会話がそれなりにできる人はビジネスコースにチャレンジする価値がおおいにあると思います。
日常会話がほどほどにできるということは、前述の「文法」と「単語」の基礎がある証でもあり、それに加えリーディングとライティング以外にもアウトプットしてきたことによるスピーキング力もあると言えるため、
初心者からは脱出している状態と言い換えることもできます。
ビジネスコースでは、インプット学習のみならず、グループレッスンでのディスカッションやプレゼンの場で発話していかなくてはならないシーンも増えます。
そのため、日常英会話はそれなりにできる人にこそおすすめです。
フィリピン留学のビジネス英語に関するよくある質問
- 学校の数が多くてよくわかりません。自分に合ったビジネス英語が学べる学校を探すコツを教えてください
- 今回ご紹介した8校を参考にしてみてください。ビジネスコースはあっても力をいれていない学校もあったりします。またフィリピン留学ではコースの特徴以外にも滞在寮やロケーションも学校選びの重要指標になります。
- 英語力が低くてもビジネス英語を受けられますか?
- これから英語学習を本格的に始めるという初心者の方にはおすすめしません。文法・単語の基礎が備わっていて、日常会話も少しはできる中級者以上におすすめです。
- 本当に英語力が上がるか不安です..どのくらいの留学期間が理想ですか?
- 現在の英語力と目指すゴールにより、推奨される留学期間は変わってきます。現在のレベルから成長を実感するには最低でも1〜2ヶ月間は欲しいところです。
詳しくは、セブ島留学の「期間」ってどうする?1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月の得られる成果と学習効果 でも解説しています。